人材採用にYouTubeを活用する企業が増えている?理由を解説!
近年、業務のオンライン化が進み、人材採用にYouTubeを活用する企業が増えてきています。そこで今回は、よりたくさんの人に自社PRできるYouTubeでの採用活動について詳しく解説します。メリットやデメリット、活用する際のポイントなどもご説明するので、YouTubeでの採用活動に興味のある人事担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
人材採用でYouTubeが活用されている理由
たくさんの優秀な人材に興味を持ってもらうには、求職者に会社の魅力を伝えなければいけません。文字だけで会社の雰囲気を表現するのは限界があるため、数年前までは、たくさんの企業が会社説明会などに参加し、実際に顔と顔を突き合わせて求職者に魅力を語っていました。
しかしながら、ここ数年のコロナ禍では、多くの人が集まる説明会開催が難しく、なかなか自社をアピールする機会が持てていないというのが現状です。そんななか、多くの大手企業が採用し、定着しつつあるのが、自社の魅力をふんだんに詰め込んだPR動画をYouTubeで配信するという方法でしょう。
YouTubeは、一度配信してしまえば求職者が好きなタイミングで何度でも視聴できます。また、文字だけの説明に比べて動画でのPRは内容が理解しやすく、実際の会社の雰囲気も伝わりやすいといえます。
YouTubeを人材採用に活用するメリット
ここからは、YouTubeを人材採用に活用するメリットをひとつずつ見ていきましょう。
YouTube利用者が多い
一般的な就職ナビサイトのユーザーが、国内で1万~50万人程度なのに対し、YouTubeユーザーは、6,500万人以上にのぼります。さらにYouTubeは海外ユーザーも簡単に視聴できるので、リーチできるターゲットは圧倒的に多く、ナビサイトと比較すると約130~6,500倍になります。
また、どこからでも簡単に視聴できるという点では、地方や海外に住んでいる求職者からのエントリーも期待できるでしょう。
動画で伝わりやすい
就職ナビサイトは、基本的にテキストでの情報がメインとなっており、会社の雰囲気まで伝えるのは難しいでしょう。それに比べて、YouTubeは動画が主体で、ありのままの雰囲気をみて感じることが可能です。さらに文字で動画を補足することもできるため、視聴者にとってより理解しやすい内容となっています。
記憶に残りやすい
記憶の定着の研究結果にラーニングピラミッドというものがあります。その研究によると、動画による学習定着率は20%で、文字による学習の10%よりも約2倍記憶に残るという結果が出ているのです。映像として情報を得るYouTubeは、文字だけの情報に比べて頭の中に印象が残りやすいといえるでしょう。
YouTubeを人材採用に活用するデメリット
YouTubeを人材採用に活用するメリットを理解したところで、デメリットについても解説します。自社にとってメリットが大きいのか、デメリットが大きいのかを確認しながら読んでみるとよいでしょう。
動画制作に時間がかかる
もっとも大きなデメリットとして挙げられるのが、動画制作に時間がかかるということです。まず、自社の方針に沿った企画内容を考案するのに時間がかかってしまうのは、想像がつくと思います。
さらに、企画内容が決まってからも、台本作成、撮影準備、撮影、動画編集など、動画を配信するまでにたくさんの工数がかかることを覚悟しておかなければいけません。一般的に、ひとつの動画制作に要する時間は、企画から編集まで考えると10時間程度といわれています。担当者が不慣れな場合は、さらに時間がかかると考えておいたほうがよいでしょう。
長期的に取り組まなければ効果なし
YouTubeは動画を配信したからといって、すぐに視聴してもらえるわけではありません。1週間に数本動画配信するYouTuberといわれる人たちでも、登録者数1,000人に到達するまで、約1年かかるといわれています。
たとえ、視聴してくれる人が少なくても、根気よく定期的に動画配信し、登録者数を増やしていかなければいけません。すぐに効果がでない場合がほとんどです。長期的な視点を持って、最低1年以上は続けてみましょう。
費用対効果が分かりにくい
求職者が、YouTubeの人材募集を見て応募したいと思ったとしても、採用ホームページや就職ナビサイトを通してエントリーする必要があるため、応募動機がYouTube視聴かどうか分からない場合があります。費用対効果の算出は難しいかもしれません。
YouTubeによる人材採用を成功させるポイント
YouTubeを利用して人材採用活動を行う場合、動画制作の目的を明確にしておくことをおすすめします。「企業イメージや認知度を上げたい」「社内の親しみやすい雰囲気をアピールしたい」など目的によって動画の内容が変わってきます。
目的にあわせた動画づくりが成功のポイントといえるでしょう。経営者からのメッセージや社員インタビューなどシリアスなものだけでなく、社員の1日をドラマ仕立てにコミカルに紹介している企業もあります。他社の動画を参考にしてみてもよいかもしれません。
まとめ
今回は、YouTubeを活用した人材採用のメリットとデメリットについて解説しました。YouTubeはユーザーが世界的に多く、よりたくさんの人に自社PRできるツールだということを解説しました。
また、動画主体で自社の魅力をアピールできるため、求職者の印象に残りやすいというメリットもありました。ただし、動画制作に多くの時間がかかるというデメリットもあります。自社対応できないと判断した場合は、外部の動画制作会社に依頼する手もあるので、検討してみるとよいでしょう。