Facebookによる採用
Facebookはユーザー同士が実名でつながりあうSNSです。総務省が公開する『令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』によると、国内ではLINE、Twitter、Instagramに次いで利用率の高いSNSで、利用する年齢層は30、40代が中心です。
また登録が実名であることから、顔写真の掲載や経歴の公開なども一般的に行われており、採用に必要な情報を確認しやすいのが特徴です。プライベートを含めて人間関係などのつながりが見えやすく、現実社会とのつながりが強いことから、社会人としての人となりをチェックしやすいのも特徴といえるでしょう。
Facebookで求人を行うメリット
Facebookで求人を行うメリットには次のものがあります。
経歴や人柄の確認がしやすい
Facebookは実名での登録が基本です。電話番号の登録が必須で、Facebookのアルゴリズムが経歴などを読み取ってつながりをサジェストしていくため、現実社会と極めて近い関係性が再現されます。
これはもちろん職歴や経歴を含むものであり、求人側にとっては、その内容から求める人材を見極めやすくなります。
Facebookページを使って社の情報発信を行える
Facebookでは企業ページであるFacebookページを作成できます。求人情報以外にも、会社の情報を積極的に発信でき、その投稿は過去のものまで含めてアーカイブされます。
単なる求人のアプローチの場としてだけでなく、自社のビジネスや理念、職場環境などを知ってもらう機会にもなります。またフォロー数の多さは、会社としての信用や支持を示すことにもつながります。
丁寧で継続性のある発信は、求職者からの信頼感の獲得のきっかけとしても機能するでしょう。
Facebookで効果的に求人を行うポイント
Facebookで求職者に効果的にアプローチするためにはどういった方法があるでしょうか。ここでは主要なポイントを解説します。
求人の広告配信を上手に活用する
Facebookでは求人専用の機能である「求人情報 on Facebook」が用意されています。無料で利用でき、求人投稿の作成やニュースフィードへの配信ができますが、ほかにも広告配信を活用することで、より多くのユーザーにアプローチできます。
Facebookは他の匿名のSNSとは異なり、実社会での生活に結びついた個人情報をより多く含んでいます。そのため広告配信の精度が他のSNSよりも高く、潜在的なターゲットにより効果的にアプローチできます。
大量採用ではなく少数の求人を中心に計画する
Facebookでの求人は、そのしくみから大量採用には向いていません。大量の求人をさばくためには、外部の管理システムとの連携が不可欠であり、Facebook求人の旨味である小回りや柔軟性が損なわれてしまいがちです。
またFacebookでは、他のSNSと同様に「いいね」や「シェア」をすることで、より多くのユーザーにその内容が拡散されていきます。リーチできる対象の範囲には不確実性がともなうことから、大量の人数の採用ではなく、少数かつ個別の採用を中心に想定することが求められます。
まとめ
SNSによる採用はそのSNSのユーザーのみに限られるのが欠点ですが、Facebookはその性格から、SNSのなかではビジネスの求人に向いたサービスです。ただし利用者層は30、40代が中心です。 求める職層なども考慮しながら、求人の判断を進めると