Facebookで人材採用ができる?知っておきたいコツと注意点とは
近年、SNSを使った人材採用が注目を集めており、さまざまな企業が各種SNSで求人募集しています。とくに30~50代をメインユーザーとしているFacebookは、中途採用やヘッドハンティングなどに活用されているようです。そこで今回は、Facebookが人材採用に役立つ理由をはじめ、Facebookで人材募集する際のコツや注意点を解説するので、参考にしてみてください。
Facebookが人材採用に役立つ理由
Facebookは、ほかのSNSと違い、実名登録しなければならず、ハンドルネームでの登録は原則禁止となっています。そのため、ハンドルネームでの登録が主流のほかのSNSと比べ、投稿の信頼性が高いといえます。
また、利用者側が求職活動している場合、基本的な情報に加え、学歴や職歴、自分のアピールポイントなどを掲載していることがほとんどです。こういった情報をもとに、企業側は欲しい人材を簡単に絞り込むことができます。
さらに、Facebookには、求人情報を投稿できる機能があります。求人にユーザーから応募があると、求人管理タブに振り分けられ、ユーザーとのやり取りや面接などの進捗状況も管理できるので、大変便利です。
Facebookで人材採用を行うメリット
ここでは、Facebookを使った人材採用のメリットをいくつかご紹介します。ひとつずつ、みていきましょう。
■アカウントを成長させれば企業の信用性が高くなる
Facebookで地道に発信し続けることにより、通常ではつながれない層との接点を持てる可能性が上がります。また、フォロワーが増え、アカウントが成長してくれば、アカウント自体が資産となるでしょう。フォロワーの数が多い企業は、信用性が高いと判断され、求人募集したときにも人が集まりやすい傾向にあります。
■発信した情報のアーカイブが可能
ほとんどのSNSは、投稿がタイムラインで流れますが、Facebookのビジネスアカウント「Facebookページ」では、カテゴリ別に投稿やイベントなどをアーカイブすることが可能です。求職者が情報を簡単にみつけられるメリットがあり、情報を探せずページから離脱してしまう人を減らすことができるでしょう。
■求人広告を掲載できる
Facebookは、求人情報を掲載できるのはもちろんのこと、求人広告の展開も可能です。求人広告を配信すれば、求人機能を利用するだけより、ターゲット層にリーチできる可能性がぐっと上がります。
■デメリットも知っておこう
Facebookでの人材採用において、メリットをいくつかご紹介しましたが、デメリットについても解説しておきたいと思います。
まず、ひとつ目のデメリットとしては、若年層のFacebookユーザーが少ないということです。前述した通り、Facebookユーザーは30~50代が圧倒的に多く、新卒採用活動には向いていないといえるでしょう。もちろん、SNSでの求職活動に積極的で、Facebookも利用しているという若年層もいるでしょうが、あまり大きな期待はできないと考えておいてください。
ふたつ目のデメリットとしては、継続的にFacebookを運用していく必要があるということです。たくさんの求職者にアカウントをみてもらうには、頻繁にフォロー活動や投稿などを行い、存在をアピールしなければいけません。週5回は投稿するのが理想とされているため、ほぼ毎日、投稿内容を考えたり、画像を制作したりする必要が出てきます。かなりの労力がかかることを覚悟してきましょう。
効率よく人材募集を行うコツ
Facebookで人材募集をするのであれば、求人投稿をたくさんの人にみてもらう必要があります。ここでは、効率よく人を集めるコツをご紹介します。
■「いいね」やシェアで情報を拡散する
Facebookの投稿は、ユーザーに「いいね」やシャアしてもらったりすることで拡散できるので、できるだけたくさんの人に「いいね」やシェアしてもらう環境づくりが大切です。たとえば、社員のFacebookアカウントから、求人投稿に対して「いいね」やシェアしてもらうとよいかもしれません。
■レスポンスはできるだけ早く!
求職者から連絡があった場合は、すぐに返信するようにしましょう。ほかの業務で忙しいときなどは、ついつい後回しにしてしまいがちですが、SNSは反応の速さが大切です。Facebook専任者を決めておくなど、すぐに対応できるようにしておく必要があります。
とくに、求職の場では、連絡が遅くなってしまったために、別企業に内定が決まってしまったという可能性もあります。優秀な人材を取りこぼさないためにも、早いレスポンスを心掛けましょう。
FacebookでSNS採用を始めるときのポイントと注意点
FacebookでSNS採用を始めるときにしておくべきことは、どのような人材を必要としているのかを明確にすることです。むやみやたらに投稿しても、求めている人材に響く内容でなければ意味がありません。しっかりとターゲットを絞ったうえで、そのターゲットにとって魅力的な内容を投稿し続けることが成功の秘訣といえるでしょう。
ただし、ターゲットとなるすべての人がFacebookを利用しているとは限らないため、より多くの求職者にリーチしたい場合は、Facebookとほかの媒体を併用するなどの工夫も必要かもしれません。
いかがだったでしょうか?今回は、Facebookを使った人材採用を検討している企業担当者の方に向けて、効率よくFacebookを活用するコツやポイント、注意点を詳しく解説しました。Facebookでは、求人広告が出せるビジネスアカウントを作成できるため、ほかのSNSに比べ、求人の進捗状況が管理しやすいといえます。とくに、30代以上の中途採用人材を探している企業には、おすすめの方法ですので、これを機会にFacebookでの人材募集を検討してみてはいかがでしょうか?