sns採用の成功のカギとは?成功させるポイントやメリットをご紹介
今や、SNSは生活の一部となっている人も多いですよね。そんな中で、企業ではSNS採用が広まりつつあります。
しかし、SNSを用いた採用を導入したいものの「活用方法が分からない」「どのようなSNSを選択すれば良いか分からない」という方もいるでしょう。
そこで今回は、SNSを用いた採用を成功に導くためのポイントやそのメリット、企業での実際の導入事例について解説していきます。
SNS採用とは?
SNS採用とは、その名の通り、SNSを通して求職者を募るプロセスのこと、ソーシャルリクルーティングとも呼ばれています。
これまでの採用活動においては、SNS採用は補助的な役割でしかありませんでした。しかし、実は米国ではすでに多くの労働者がSNSを用いて仕事を探しています。
実はさまざまなメリットがあり、日本でも徐々に採用方法のひとつとして広まりつつあります。まずは、どのようなSNSを用いた採用方法があるのか、みていきましょう。
おすすめのSNSとは?特徴・活用方法
SNSと一口に言っても、さまざまな媒体があります。それぞれの特徴を知り、自社に合うものを選択することが大切です。
「いいね」や「リツイート」機能があるため、企業のフォロワー以外に対しても、広くアプローチすることができます。ハッシュタグを利用すれば、特定のワードに対して関心がある人を見つけることができます。
リアルタイム性があるため、最新のトピックスや説明会のお知らせを発信すると、認知度を上げることもできます。ただし、文字数に制限があるため、スマートな文章で発信する必要があります。
原則として実名登録が基本であるため、人柄や交友関係がリアルであることが特徴です。Facebookは、投稿する文字数に制限がないため、詳しい情報を発信したいときに向いています。
項目に分けてアーカイブすることができるため、過去の投稿もチェックしてもらいやすいメリットがあります。
女性の人気が高い特徴があります。写真や短い動画、文章によって、視覚的に企業の魅力を伝えることができます。
社員の働く様子を発信して、認知度向上に役立てることができます。拡散力はそこまで高くありませんが、ハッシュタグを活用して戦略的にリーチを広げることができます。
LINE
幅広い年齢層がLINEを使っているため、多くの人にアプローチすることができます。連絡手段としても活用できるというメリットもあります。
ただし「友だち追加」をしてもらう必要があるため、説明会などで、公式アカウントへの友だち追加を促す必要があります。友だちになったユーザーには、メルマガのように情報発信することも可能です。
SNS採用のメリットと効果
それでは、SNSを用いた採用のメリットや、もたらされる効果について、具体的に解説していきましょう。
若い年代にアプローチできる
この採用方法は、若い世代にアプローチできるということが、最大のメリットでしょう。若い世代は特に、SNSがなくてはならない存在になっています。当然、就職活動でもSNSで情報を集めています。
企業がSNSで発信すれば、若い世代とつながりを持つことができ、適した人材の発見に役立ちます。
求職者のことを知ることができる
一般的に、SNSでは日常の様子を発信していることが多いため、面接だけでは知ることができない人間性について、より深く知ることができます。
求職者は自分自身を発信するためにSNSを活用することができ、企業側は求職者のリアルを知るために活用することができるため、双方にメリットがあります。
コストを抑えられる
当然のことながら、新しい人材採用にも費用がかかります。SNSは無料で使えるものが多いため、採用にかかえるコストを抑えることができます。
アカウント作成も手軽にできるため、短時間・低コストで採用活動ができるのは、大きなメリットだといえるでしょう。
企業をより知ってもらえる
企業のホームページにアクセスしなくても、SNSを用いることで、企業文化や企業の魅力を手軽に知ってもらうことができます。
さらに、投稿が拡散されると、多くの人に企業のことを知ってもらうことができます。リアルな仕事の様子を伝えられるという点も、メリットのひとつでしょう。
転職潜在層や未来の求職者とつながれる
求人サイトでの採用活動では、就職や転職をすでに考えている人に対してだけにしかアプローチすることができません。
しかし、SNSでの採用活動は、まだ求人サイトや転職サイトに登録をしていない層や、数年後に就職を考える大学生などにもアプローチすることが可能です。
企業のSNSを日常的に見て、自身に合っているかを判断してもらえるため、採用のミスマッチを防ぐことにもつながります。
SNSを使って採用活動を実際におこなっている企業の事例
ここからは、SNSを使った採用活動を実際におこなっている企業の事例について、みていきましょう。
株式会社DeNA
株式会社DeNAでは、就職活動をする学生をターゲットに、Twitterを用いたSNS採用を導入しています。会社説明会やインターンの情報、新卒採用のエントリー受付などを投稿しています。
Twitterは特に20代の利用率が高いため、就職活動に関心がある学生には大きな影響を与えているでしょう。
三井住友海上火災保険株式会社
Instagramの公式アカウントにおいて、採用情報だけでなく、セミナーインターン、オフィスの紹介、社員の休日など、さまざまなジャンルの投稿を発信しています。Instagramの得意とする視覚的な訴えだけではなく、投稿文もしっかり記載されています。
企業の公式ホームページでは伝えきれない社風を届けることができ、企業を身近に感じることができるでしょう。
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社では、Facebookで採用専用のアカウントを立ち上げて、採用活動をおこなっています。
採用情報だけでなく、若手社員へのインタビューやソフトバンクに関するニュースなどを投稿しています。写真と文章を組み合わせた、若い世代も関心を持ちやすい投稿をしています。
株式会社ニトリ
株式会社ニトリでは、新卒採用のための公式アカウントを立ち上げて、採用活動をしています。友だち追加をすると、リッチメニューにインターンシップや公式SNS、採用エントリーについてのボタンが表示されます。
求職者は、LINEの画面を開くだけで採用活動ができるという大きなメリットを享受することができます。
SNS採用を成功に導くためのポイント
SNSを用いた採用活動をして成功に導くためには、どのようなことに留意すれば良いのでしょうか。ポイントを3つ、解説していきます。
ターゲットを明確にする
まずは、どのような人材を企業が採用したいのか、そのターゲットを明確にさせる必要があります。自社内でも認識の違いを起こさないために、ペルソナシートを作成しておくのがおすすめです。
ターゲットに合ったSNSを選択する
効率的かつ効果的なアプローチをするためには、ターゲットの年齢層などにマッチしたSNSを選ぶことが大切です。
たとえば、若年層がターゲットであるならば、20代の利用率が多いTwitterを活用したり、女性がターゲットであるならばInstagramを活用したりするなどの工夫をしましょう。
継続的にSNSで発信する
SNSでは、新しい情報が上位に表示されるため、ほかのコンテンツに埋もれてしまわないように、発信を続けることが重要です。
とはいえ、継続して発信を続けることはかなりの労力を伴います。あらかじめSNS投稿の担当者を決めたり、投稿頻度の目標を設定したりしておくと良いでしょう。
まとめ
SNS採用には、企業の魅力を伝えやすい・採用にかかるコストを削減できる・求職者の人柄を知ることができるなど、さまざまなメリットや効果があります。従来型の採用活動に比べて、個人にとっても企業にとっても魅力が多いといえるでしょう。
SNS採用を成功させるためには、ターゲットを明確にしたうえで、そのターゲットにマッチしたSNSを活用することが大切です。さらに、ほかのコンテンツに埋もれてしまわないように、継続して発信をしなければなりません。
継続してSNSを発信し続けることにも人的コストがかかりますが、ポイントを押さえれば、やがてSNS採用の成果が現れてくるでしょう。