SNS採用の始め方とは?ソーシャルリクルーティング導入の流れを解説
最近ソーシャルリクルーティングを導入する企業が増えています。ソーシャルリクルーティングとは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を使って企業のイメージを伝えたり、入社希望者を募ったりする新しい採用方法のことです。この記事ではソーシャルリクルーティング導入の流れを解説します。
ソーシャルリクルーティングに使用できるSNS
ソーシャルリクルーティングはSNS採用とも呼ばれ、若者に身近なSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用して自社への入社希望者を募る新しい採用方法のことです。
ソーシャルリクルーティングでは、単純に採用者をSNS上で集めるというだけでなく、自社のイメージアップをはかり、企業ブランディングを行うことで、従来型の採用広告や自社のホームページだけでは伝えられなかったリアルな会社の雰囲気を求職者にイメージさせることができる点がメリットです。このことで、求職者の会社への理解が深まり、入社後のミスマッチによる離職率を減少させるという効果もあります。
また企業側から発信するだけでなく、企業側も入社希望者のSNSを閲覧できるので、面接前に相手のことを知ることができるのもメリットのひとつです。ソーシャルリクルーティングに使用できるSNSは以下のようなものがあります。
Twitterは投稿者がリアルタイムに文字や写真などを投稿できます。一度に投稿できる文字数は140文字と少ないですが、それゆえに投稿を見た時に直感的に内容を理解できるという特徴があります。利用者が多いSNSのひとつです。
Facebookの特徴は文字数制限が6万文字なので、一度に多くの情報を掲載できる点です。利用には実名での登録が必要なので、匿名のSNSに比べて質の高い人材確保が可能になります。
Instagramは写真の投稿をメインに想定したSNSです。女性の利用者が多いのが特徴です。おしゃれな写真の投稿などが人気なので、華やかな業態の人材募集などに向いているといえます。
■Line
Lineは日本でもっとも利用者が多いSNSです。年齢層もさまざまです。相互のやり取りがしやすいので、質問の受付やサポートなどに利用しやすいのが特徴です。多くの企業が公式アカウントを作って活用しています。
■YouTube
YouTubeは動画投稿に特化したSNSです。利用者は性別世代を問わず多いです。動画はたくさんの情報を伝えられ、長い文章を読むよりも受け入れられやすいので企業にとってよいアピールの場になるでしょう。
ソーシャルリクルーティングの始め方
では具体的なソーシャルリクルーティングの始め方について解説します。
■SNS利用の目的とターゲットを明確にする
まずSNSを利用する目的を明確にします。企業のイメージアップやブランディングに力を入れていくのか、採用に主軸を置いていくのか、そのバランスを決めていきます。
次にターゲットを明確にします。採用する人材によって使用するSNSも変わってきます。正規雇用なら新卒採用なのか、中途採用なのか。もしくはパートやアルバイトの採用なのか。採用の対象を明らかにしましょう。
■利用するSNSの決定
目的とターゲットが決まったら、それにもっとも適したSNSを選びましょう。採用したい人材の特徴、発信する情報の種類によって、それぞれ得意なジャンルが変わってくるからです。
文字情報メインでも長文でしっかり伝えていくのか、短文でリアルタイムの情報を発信したいのか、写真や動画でイメージを伝えていくのか、戦略をたてていくことがSNS選びには重要です。
■SNSの運用ルールを定める
SNSの運用ルールを定めることはとても大切です。なぜなら不適切な投稿をしてしまうとあっという間に炎上して企業のイメージを損なう危険性があるからです。
また情報の漏洩にも注意を払わなければなりません。とくに複数の投稿者が存在する時には、配信時間や更新のタイミングはもちろん、投稿内容の方針や返信時の対応に関しての全員が周知していることが必要です。
■コンテンツ内容の決定
採用の対象となるターゲットの特徴と、選択したSNSの得意分野を考慮してコンテンツ内容を決めていきましょう。通常の業務から社内イベントのリアルな発信や、動画なら社長や社員のインタビューなど、ターゲットに興味をもってもらうコンテンツを作成することが必要です。
しかし、このとき大事なのは運用ルールにしたがってコンテンツを作成するということです。コンテンツの内容に注力しすぎて企業イメージから逸脱しないように気をつけましょう。
ソーシャルリクルーティングを成功させるポイント
ソーシャルリクルーティングを成功させるポイントを解説します。もっとも大切なことは投稿を継続することです。SNSは常に情報が更新されていることに価値があります。定期的な更新を心掛けましょう。無理のない範囲で更新頻度を挙げることも大切です。
もう一つのポイントはSNSの連携です。ひとつのSNSだけに投稿するよりもより多くの層にアピールできます。またSNSの閲覧データの分析も行いましょう。多くのSNSは投稿を見た人のうちどれだけの人が詳細をクリックしたなどの情報を見ることができます。そこからコンテンツのブラッシュアップを行うことができます。
予算に余裕があるならSNS広告を出すのもよいでしょう。ターゲットを絞って任意の投稿を表示させることができるので、成果に直結しやすいのが特徴です。
ソーシャルリクルーティングについて解説しましたがいかがだったでしょうか。ソーシャルリクルーティング導入の流れは、まずは目的とターゲットの明確化です。次にターゲットや発信したい内容に合わせてSNSを決定し、運用ルールを定めます。最後に実際に発信するコンテンツを作成します。
ソーシャルリクルーティングを成功させるポイントは定期的な更新と、SNSの連携です。投稿のデータはあとで必ず確認して、今後の改善に活かしましょう。